2007/10/06 (Sat) 『ファースト・プライオリティー』を読んだ

結構、分厚い本なので、「読み応えがあるかも」と覚悟していました。
著者も、山本文緒さん。
彼女の文章は読めるときはするする・・だけど、
私としては、最初だけ結構とっつきにくかったような・・・
しかし、なんの、なんの、
最初から最後までするするするする～～～～～って読んでしまった。

『ファースト・プライオリティ』山本文緒

31歳の女性ばかりをあつかった、31の短編集です。
これはmixiのハッピークローバーさんのオススメ本です。

私はすでに、31を超えてしまったけど、
でも、同年代だからか、かなり共感できる話が多かった。
31人の女性のなかには、
自ら独身をとおしているひと、どうしても独身になっちゃったひと、結婚したひと、離婚した人、仕事に生きる人、仕事に生きれない人、誰かに頼りたい人、頼られている人・・・。
ほんと、いろいろいます。
なんとなく、20代前半って学校を卒業して、社会に「よ～い、どん！」って出たところ。
身のおかれているパターンがある程度決まっているんですよね。
それに、「いつでもやり直せるもん」っていう気楽さもあるし、
まだ「若いからいいじゃん！」っていう能天気さも残ってる。
そのツケがそろそろまわってくるのが、３０才代だと思う。
それに、30才代に足を突っ込んじゃったら・・・・どっちにも行けないことが多い。
結婚するなら今のうち？　もう遅い？
離婚するなら今のうち？　もう遅い？
仕事をやめるなら今のうち？　もう再就職もない？
人生をあきらめるのは、先が長すぎる。
人生をやり直すには、もう若くない。
・・・・そんな年代だよね。うん。


この本の31編目の「小説」の中にあったんけど
「好きの反対は嫌いではなく、無関心」って言葉に、ほんと心が千切れる思いがした。
「嫌い」は、「好き」と同じ線上にある対極することばだけど、
「無関心」はまったく「好き」や「嫌い」とは交わらない言葉。
うちの旦那は、ほんと、この、「無関心」なんだよなぁ・・・。
たぶん、ヤツに私は見えてないんじゃないか？と思うコトがある。
まぁ、業務連絡するから見えてるんだろうケド、家事兼乳母兼留守番ロボットに見えてるんだろうなぁ・・・。

・・・なぁんてことを考えていたら、朝からかなり凹んだ
はぁ～～～。
いやいやっ！！！
今日は祭りだし！
まだ読む本のストックもあるし、
休日だから子供つれて遊びに行くのもいいし、旦那は飲み会で
遅くなるから好きな歌いっぱい聴けるし！！
もしかして帰ってこないかもしれないし！！（いいのか？）
いいことをいっぱい考えて、楽しくすごそ～っと！！