2008/05/14 (Wed) 『三月は深き紅の淵を』を読んだ

これ、数日前に読み終わっていましたが、
ここにＵＰするのを忘れていました。

『三月は深き紅の淵を』恩田陸

この本は、少し前に読んだ

『麦の海に沈む果実』にもでてくる、
同名の「三月は深き紅の淵を」というなぞの小説に関するお話です。

「三月は～～」というなぞの本は、
匿名の作家が書いた、１晩に一人だけしか貸し出してはならない、
誰かに譲ってはいけない・・という。
８０冊ほどしか印刷されてないので、実際に読んだことのある人が少なく、
それゆえ、読書家にとっては珍重されている本です。

その本は４章からなる本で、人によっては何章だけ読んだ経験があったり、
読んだ人が書いた、解説書だけを読んだ・・って人がいたり・・・。


この本も４章からなります。（実際の本ね）
１章は、そのなぞの「三月は～」について語り合う、読書家達の輪の中に、
一介の会社員が招待されます。
著者によって回収されたというその本が、実は招かれた家のどこかに隠されているので、みつけてくれ・・・っていうお話。
宝探しってよりも、そのなぞの本の説明がほとんどです。
一応、オチもついてます。

２章は、やっぱりそのなぞの本の著者が分った・・・と、
とある女性編集者二人が出雲へ旅立つはなし。
その電車の中で、飲みながらやっぱり「３月は～」の本について語り合います。
こちらも一応、オチがついてますが、
１章とは違うオチです。

３章は、なぜか前２章と違って、「三月は～」の話が出ません。
お城の崖の上から女子高生が二人落ちた事故について、
その二人の友人たちが、事故についての推測をかいています。
で、ある人が最終的には物語を書き始めますが、
それが「三月は～」なのかは微妙な感じです。

４章は、私的に難解
おそらく、「三月は～」を書き始めている様子だと思います。
そちらも４章構成なのですが、その４章を同時に書き進めているのか、
段落ごとに違う話がすすみます。
それに気がつくまで、「なんじゃこりゃ？」でした。
気がつくの、遅すぎでしょうか？


「三月は～」の中身に「黒と茶の幻想」という章が１章目にありますが、
恩田陸さんはその「黒と茶の幻想」という本も書いています。
今読んでますが、かなり分厚くて、進みません。
あと、前に書いた
「麦の海に沈む果実」もこの「三月は～」に入っているらしく、
４章に内容がはいってきてます。
さらに、「麦の～」に出てくる、憂理という女の子が「黒と茶～」にも出てきます。
だからこのあたりが、関わっているってかんじでしょうか？？

「黒と茶～」は面白いので、がんばってよんじゃいます。
でもただでさえ、少ない時間を

『モンスターハンターポータブル2ndG』についやしちゃったりするので、
なかなか進みません。

がんばって読みきっちゃいまぁす