2008/09/23 (Tue) 『死神の精度』を読んだ

これは前に読んだ「西の魔女が死んだ」とともに予約して借りた本で、
前から読みたかった作品です。
実は随分前に旦那も借りていた記憶があり、
「面白いで～」といわれていたんですが、他の本を読まないといけなくて、パスしていたんです。


『死神の精度』井坂幸太郎

これは面白かった！
井坂幸太郎さんの作品では

『終末のフール』がすごく好きだったんですが、
『死神の精度』はそれよりも好きかも～

死神の千葉（死神は地名にちなんだ名前が付けられる）の仕事は、
指定された人間を７日間観察し、突然の事故や事件で死ぬことが「可」か「見送り」かを判定する。
ただ、彼らの仕事はかなりずさんで、たいていの場合「可」と報告することになっていて、
７日間はただの儀式のようなもの。
なので、人の死には慣れっこで、飄々としている。
ただ、死神たちはこの世界の『ミュージック』がいたくお気に入りで、
観察している７日間と死を見届ける８日目まで仕事をするのは、
CDショップの視聴を少しでも長く聞く為だ。
手抜きの死神はろくろく観察せず７日目に「可」の報告だけをだす者もいるが、
千葉はなるべく、ちゃんと観察しようと心がけていた。
ただ、大抵「可」を出すのだが。

そんな彼が観察する人間達。さまざまな人生を送っていて、
本人はしらないけど、最後の７日間を生きている。
当然自分が死ぬことは知らないのだから、
未来に向かって生きていたり、「もう死んでもいい」と思っていたり・・。

くすっ・・・と笑っちゃうところもあり、
切なくて胸を締め付けられるところもあり・・・。

是非、続編がよみたいな～～～って思いました。
続編、ないのかなぁ～