2009/03/19 (Thu) 『イノセント～沈む少年』を読んだ

私が本を選ぶときに参考にするのは、
帯・・・もそうなんだけど、
それよりも最優先が、読みやすさ・・です。

ぱらぱら・・・ってめくって、
難しい文字とか専門用語がならんでいたら、パス！
読書は現実逃避のための娯楽・・なので
あんまり頭をつかいたくないしね
あと、適度な達成感も欲しいので、さくさく読めるとうれしい
なので、２段になっているのも、パスです

でも、つい・・・・これ、借りちゃった。
２段になっている本は、さくさく進む感じが
薄くて避けたいんだけどな・・。


『イノセント～沈む少年』図子慧

図子慧さんといえば、
私が中学の時に夢中で読んでいたコバルト文庫の大賞を獲って
作家デビューした方。
そのデビュー作が載った雑誌ももっていました。
内容はすっかり忘れていますが。

でも、私が読んでいたコバルト文庫の中に図子慧さんのはなかったなぁ・・・・。

なので、図書館でお名前を見たときに
なんとなく懐かしい気持ちで、
でも読んだことないから興味半分で
（さすがに未だにコバルト文庫っぽい文章ではないだろうし）
手にとってみたんです。

思ったよりもちょっと難しかった。
ってのは、専門用語がところどころ出てきます。
人工知能の研究をしている人のお話なの。
だからその説明の部分はほぼ、理解できませんでした。

主人公は女子高の先生、那多（なだ）っていう女性。
あるとき、自分を裏切って逃げた（と少なくとも那多は思っている）元恋人、
犬飼から電話があり、今の仕事に協力して欲しいという。
酷い別れをした元恋人の頼みは断るつもりだったけど、
つい、ついていってしまい、とある研究所に入り込む。
そこには二人と同じ大学出身の天才、新免と再会する。

彼らの研究所は最先端の人工知能を研究しているのだが、
まだ上手く作動しておらず、
彼（人工知能）に言葉を教えてやって欲しい・・・というのだ。

那多はその人口知能に「ショウゴ」と名づける。
かつて、那多が心ならずも（？）関係を持ってしまった、１４歳の教え子の名前だ。
省吾はある日、川で溺れて死んでしまった（遺体があがらない）
彼女の責任なのかそうでないのかは今はわからないが、
彼女はその学校を辞め、
今は私立の女子高で勤めているのだ。

かくして、那多はパソコン画面で現れる「ショウゴ」との会話を楽しみにしていた・・・。

なんて本です。


人工知能の部分は読むのがめんどくさくなったから、
映画化したら面白いんじゃいかなぁ？