2009/02/18 (Wed) 『さくら』読んだ

ここんとこ時間が全然なかったり、
ゲームやったりしてたので読書はしてないんだろうなぁ・・・と
思われているでしょ！！

実は、ちょっとづつ読んでました。

『さくら』西加奈子

これ、以前雑貨屋みたいな店で文庫本をみつけて、
読んでみたいな～って思っていた本です。
当然、図書館で借りてきましたが・・・。

お話は
綺麗でスタイルのいいお母さんと、
男前でマジメで、お母さんを愛しているお父さん、
親譲りの美形で、頭もよく、スポーツ万能なお兄ちゃん、
道行く人が振り返るほどの美形な妹
そして・・・僕・・・の5人家族のお話。


ただし、
父親は数年後、蒸発してしまう（蒸発した父が帰ってくるところからお話が始まる）
母親はおかしいくらい食べまくり、昔の面影がないほど、巨大になってしまう
妹は、凶暴で、変わっている（これは昔から）
兄は・・・・事故で重度の障害者となり、自殺してしまった。

今も昔もずっとその家族をみてきたのは、犬のさくらだった。

そんな家族の移り変わりを、主人公の薫（次男）の回顧で綴られます。

それは本当に幸せな幼い頃から、
思春期の、男の子の事情だったり、
大人になっていく過程だったり、
恋愛だったり・・・。


最後に、兄の事故と自殺により、この幸せな家族は一変してしまうんだけど、
それでも、兄の墓参りに行く家族の後姿は
なんとなく幸せな一家のように見えました。