2008/10/22 (Wed) 『ロリヰタ。』を読んだ

暇な時間をちょこちょこと読んで
久しぶりに本を読了しました。


『ロリヰタ。』嶽本野ばら

この本の最初にも書いてありますが、
ロリータってのは、いわゆる、ロリータファッションを好む人のことで、
幼児を好む、ロリコンとは違います。
そこを踏まないと、またこの小説の見かたが変わっちゃう気がします。

私はそんなのこの作者嶽本野ばらさんのことは知りませんが、
乙女のカリスマ・・・とか、言われているらしい。
わかる気がする・・・。
嫌いな人にはたまらなく嫌いだけど、
好きな人は、たまらなく好きになるだろうなぁ～って感じの世界観です。
私はちょっとナナメからみて、「面白いかも」って感じかな。


今まで読んだ
　　　

シシリエンヌ　　　ミシン　のふたつともお洋服のハナシがかなり出てきます。
ロリータファッションの、彼風にいう、メゾンの名前が羅列されるので、
あまり興味がないのでしらない私には、「？？？？」って感じになりますが、
まぁ、なんとな～く、あんなふうな・・・？って想像しつつ、読んでいます。


で、この『ロリヰタ。』ですが、
主人公は著者と同様な、ロリータファッションを愛する作家。
ある日、モデルの女の子と出会います。
すこしづつ親しくなり、
彼女に少なからず恋愛の気持ちを持ち、他の子とは違い、大事にしようとする気持ちになってきたころ、
彼女が小学四年生であることを知ります。（どうみても、18歳以上に見える女の子でした）

週刊誌に追われる身となった彼は、もう彼女には会わないことを決めますが、
彼女のために覚えた、携帯のメールが彼女の想いを伝えてきます。


もう、「親子だった」とか「兄妹かも？」とか「学校の先生が好き」とかいう
禁断の愛は使い古されてしまっていますが、
相手が実は小学生だった・・・ってのは、
これまた新しい禁断の愛・・・なのかも知れません。

ほんとうに、ほんとうの純愛物語です。
すごく切なくなりました。

でね、これを読んでいるときに、
昨日買った

福耳のアルバムにはいっている、
シカオちゃんの『Loveless』を聞いちゃうと、切なさが倍増しちゃいました。


この本には『ロリヰタ。』以外に『ハネ』というお話も入っています。
こちらは、路上で「ハネ」をうる少女の話。
よく（？）ロリータファッションの子が、背中にハネみたいなものを付けていたりする・・・ような・・・ちがう？
そのハネを自分でつくって、路上で売るのですが、
それには理由があって・・・・。

こっちもせつないです～。

野ばらさんの作品、最初に『シシリエンヌ』を読んじゃったので
これ、かなりエロくって、慣れるまで辛かったけど、
この『ロリヰタ。』は読みやすくて、ハマりそうな感じですよ～。