2008/08/04 (Mon) 『いつかパラソルの下で』を読んだ

なんとなく・・・読み始める前から挫折気味だったのですが、
読み始めたら結構すぐに読んでしまいました。


『いつかパラソルの下で』森絵都

２５歳、天然石をうる店で働いている、野々の厳格な父親が死んで、もうすぐ1周忌になる。
父親はほんとうに厳しい人だったので、野々も野々の兄も成人して家をでてしまい、妹だけが実家に残っていた。
母親はこの頃どうもおかしい。毎日どこかが痛むといっては、病院を渡り歩いていた。

ある日、父の部下だという女性がやってきて、
「私は部長に誘われたが、断った。それが苦で注意力散漫になり、彼は事故にあったのでは？」という。
まさか、あの厳格な父が？！

自分たちにはあれだけ厳しくしておいて、自分はソンナコトをしていたの？！

3兄弟は父がどういう人間だったのか、
何におびえていたのか・・・を探す旅にでる・・・。

というお話です。

野々って女性は、どこかずっと力がぬけていて、
確立したものを何一つもってなくて、
なんとなく・・・・共感がもてました。

それに、厳格だけだった父親にも、何か人間らしさが見えてきて・・・。
そう、人間って、いろんな側面があるんですよね。

特に「自分の親」は偏見で見ちゃう代表的な存在だと思います。
今、自分が親になって、母や父と少し同じ目線で話をするようになり、
たまに客観的にみたりすると、
自分が親の性格や性質を、誤解しているなぁ～。偏見もってたな～っ気がつくことが結構あります。


親も、小さい頃があり、若い頃があり、新米の親で、成長してきているから当たり前なんだろうけど。

・・・・ってことは、
きっとみおやまおも、私のことを偏見の目でみているんだろうな～。
今はそのほうがいいかも・・ですが。