2008/07/15 (Tue) 『雨恋』を読んだ

まだ、梅雨ってあけてませんよね？
今年は降水量すくないのかなぁ？
雨がふってやまないなぁ・・・・って記憶があまりない。
また夏に水不足になるのかな

この本はこういう年でなく、
もっと雨の多い年の梅雨時に読むといい本かもしれません。

『雨恋』松尾由美

アメリカに長期赴任する叔母のマンションの留守番をすることになった、渉。
格安の家賃で住めることになったのは、叔母の愛猫の世話をすることが条件だったから。
しかし、そのマンションには、猫たちだけでなく、
雨の日にだけ現れる、幽霊の女性もいた・・・・。

・・・ってかくと、ちょっとホラー？っておもうけど、
全然ホラーでなく、むしろ恋愛推理小説です。

幽霊は最初、声しか聞こえません。
どうやら猫は見えているらしいので
猫の動向でどこにいるかがわかります。
彼女は自殺した・・と警察発表されていますが、
実は何者かに殺されていたんです。
自分がどうして誰に殺されたのか、全然わからないので、
渉がそれを調べていきます。
一つ一つ彼女が納得すると、その姿がすこしずづみてきます。最初は足だけ。次に腰まで、肩まで・・・・・。

面白かったんだけど、
もう少し、スッキリまとまっていたほうがよかったような・・・って部分もあるかな。

で、「ラスト２ページの感動」っていうのは・・・・期待しすぎたかな
読み終わってから「あれ？ラスト２ページって、まだだよね？」って
「この本は書下ろしです」って書いている次のページもめくってしまった。
分るんだけどね・・・でも、泣かせようとしているよね？
でも、そんなの、読者は最初から分ってることじゃん・・・ってラストでした。
ごめん、私ってひねくれてるかな？

素直な方、しとしとふる雨の日に読んでみてください～