2008/06/18 (Wed) 『生』を読んだ

これは昨日かな？一昨日だったかな？
読み終わったのですが、
昨日はなぜか、何にもできないくらい、ダルくって、リビングでぐ～たらしていたので
まとめてUPしちゃいます。


『生』　柳美里

これは
　　　
　　『命』　　　　『魂』
につづく、第三弾です。


柳美里さんの元同棲相手でもあり恩師でもある
東由多加氏が余命１週間であるところから始まります。

前作・前々作は「生きるんだ！とにかく、なんでもいいから、生きるんだ！」
というなりふりまわない激しさがありましたが、
今回は、本人以外は余命が分っていて、
どうすることも出来なくて、
でも、ちょっとでもどうにかしたくて、
本人には気付かれないようにしたく・・・・

そういう切ない気持ちがメインでした。

それから、危篤な人と１秒でも一緒にいてあげたいという気持ちと、
生まれて数ヶ月のわが子とも一緒にいたい
でも、体力も時間もなく・・・。
だんだん看病していく人間が蝕まれていく様子がみてとれます。

小説でなく、エッセイ（闘病記？）なのですが、
『事実は小説より奇なり』とでもいいましょうか？
すごい！！っておもうシリーズです。