2008/05/29 (Thu) 『黄昏の百合の骨』を読んだ

今日は仕事がお昼からだったので、
午前中の時間を無理やり作って
（それこそ、朝・昼ごはんを食べる間も）
読了しました。


『黄昏の百合の骨』恩田陸

これは

『麦の海に沈む果実』の続編みたいな感じです。

『麦の～』の主人公、水野理瀬がこちらも主人公です。
『麦の～』の学園を出てから、イギリスに留学した理瀬は、祖母の遺産の家に住むことになる。
それは、祖母が「理瀬が半年以上ここに住まない限り家は処分してはならない」という遺言を残したためです。
その遺言どおり、「魔女の館」と呼ばれる白百合荘にやってきた理瀬。
そのなかには、梨耶子と梨南子という義理の叔母が住んでいた。
もうすぐ、祖母の１周期で従兄弟の、亘と稔もやってくる。

この館には名前の通り、百合がたくさん植えられている。
部屋にも祖母の言いつけどおり、百合が飾られている。
二人の叔母は、一人は未亡人、一人は旦那と別居中で、
祖父も行方不明・・とう、男運のない家系。
それもあって、好奇の目で「魔女の館」だといわれいるようだ。

理瀬は祖母が残した「ジュピター」が何かを探るのも理由で
この魔女の館にやってきたらしい。
その「ジュピター」をふたりの叔母は「祖母の遺産」だと思っているらしいが、
お金になるものでなく、なにか、特別な秘密なようで・・・・。

『麦の～』と同じく、独特の雰囲気で話が進んでいきますが、
途中、親友の朋子の幼馴染、雅雪とほんのりいい時間をすごしたり
・・・がそのミステリーの一息つける部分で、
多分、この二人はくっつかないんだろうけど、くっついてほしいなっていうのが、ちょびっと切ないです


すごく面白くて、必死で時間作って読んじゃいました。
このシリーズってまだ他にあったかなぁ？
っていうか、なんとなくまだ続きがありそうな雰囲気で終わったから期待していいのかなぁ？