2008/05/10 (Sat) DVD『リリィ・シュシュのすべて』を観た

今日中に返却しないといけないので、
夕方、あわててもう一本みました。

『リリィ・シュシュのすべて』です。

mixiでは、評価が別れているのですが、
昔から気になっている映画だったので借りてみました。

どうも・・・・私には合わない・・・っていうか、
多分、私がもっともっと若かったら、ハマってしまっただろうな。
でもでも、今の私には合わない映画だな・・・って思いました。

人間は立場が変わると、物事の見方が変わる・・ってことです。

蓮見雄一（市原隼人）が中学入学し、剣道部に入部する。
その新入生たちでなんとなく仲良くなり、
ある時「みんなで沖縄に行こう」となるが当然、お金がない。
そこでカツアゲしようとする。
しかし、その直前に違う学生が、金持ちそうな男をカツアゲし、そのお金を奪って逃げた。
はたして、みんな沖縄で夏休みを送る。
それから、仲間の星野（忍成修吾）が変わってしまう。
新学期から星野がものすごいイジメを始めたのだ。

正直、沖縄旅行の部分は、あれだけ長い時間、必要だったんだろうか？
ちょっと眠かった
さすが、岩井俊二監督なので、映像はどれも綺麗だし、
ハンディカメラで撮ってるっぽい映像もいい感じだけど、
ただのガキンチョの沖縄旅行ビデオを延々見せられるのは退屈だった。

それから、
新学期始まってからの強烈なイジメが、だんだんしんどくなってきた。
いじめ、恐喝、万引き、援助交際、レイプ、殺人、自殺・・・なんでもありっぽくて、
なんとなく閉塞感があって、辛い。

そうそう、大事な「リリィ・シュシュ」ってのは、歌手の名前で、
映画の最初からずっとネットのＢＢＳにカキコされているように、
誰かと誰かが会話したり、感想を述べたりしていて、
それが時々はいってくるんです。

星野も、雄一もリリィにハマっているんだけど、
「リリィフィリア」というサイトで、ＨＮを使っての会話は
その年齢独特の、信仰ともいえるようなハマりかたで、ちょっと怖い。
ＨＮなので相手が誰だか分っておらず、
最後のほうで、ライブがあるのですが、
そのときに目印をもってライブにきていた人だけ、誰が誰か分るようになってます。

さっきも「私には合わなかった」って書いたけど、
それはやっぱりどうしようもないんだけど、
でも、もしかしたら「合わなかった映画だけど、このシーンが強烈で」なんて記憶にはずっと残っている映画かもしれない。

でも、観終わったら、かなりつかれたぁ～