2008/04/26 (Sat) 『きっと、君は泣く』を読んだ

これは正直あまり期待せずに借りましたが、
意外と面白かったです。
まぁ、山本文緒さんの小説なのでそうハズレないだろうとは思っていましたが。


『きっと、君は泣く』山本文緒

23歳の桐島椿は、自分の容姿にかなりの自信がある。
コンパニオンをしているので、後輩からは影で「ばばぁ」扱いされていることも知っているが、
椿は自分が年をとっても綺麗でいられるという自信すらある。
なぜなら、祖母が年をとっても凛としていて綺麗だからだ。
どうやら祖父の妾として生きてきた祖母は、変わり者といわれていたが椿にはよき理解者で、味方で、憧れの存在だった。
そんな椿の男関係はかなりすさんでいて、ゆきずりなんて当たり前。
不倫も何も気にしない。
コンパニオン仲間で唯一の女友達の雛子にも呆れられて時々叱られるが、そんなの、かんけいないも～ん・・って感じ。

あるとき、祖母と父が交通事故にあった。
憧れていた祖母は入院して、変わってきたことに、戸惑ってしまう。

っていうお話。

23歳で「年をとることの恐怖」を感じるなんて、
なんて贅沢なっ！！と、かなりその年を過ぎた私としては思ってしまいます。
このごろようやく、年老いることに怖さを感じ始めたときなのに・・・。
綺麗な人も苦労するんだねぇ・・・。

っていうか、この人は「綺麗である」ことだけがすべてだからしょうがないのかな？
そう考えると、私は「綺麗でない」容姿で、
この年までその恐怖を感じなかったのって、
ある意味、幸せなのかも～～