2008/02/24 (Sun) 『きょうの私は、どうかしてる』を読んだ

市の図書館は３週間貸し出し期限ですが、
期限内に返却できるペースで本を読んでいました。
が、さすがにここんとこ忙しくて、ペースダウン
この本は期限内に読みきれずに、延長してもらいました。


『きょうの私は、どうかしている』越智月子

これは図書館でふと表紙が目にとまって、
なんとなく借りました。

11の短編集です。
どの話も４０歳目前（もしくは、４０歳）の未婚女性がでてきます。
時々、同じ人物が主人公だったり、
違う話で友人としてでてきたりしますので、
ちょっと読んでいてこんがらがっちゃうこともありました。


でてくる女性達は４０歳独身・・ってことで、
少し前に「負け犬」といわれた人たち。
この小説も一口でいえば、
「結婚したかったけど、仕事が楽しかったし、忙しかったし、理想の男が現れなかったし、・・・」
って遠吠え的なものをベースに、
でも、そろそろ増えてきた白髪や肌の衰えなどに
自分の老いやら、
もうすぐ衰える体をかかえて孤独に生きなければいけないかもしれない未来についてうれいています

でも、私にしたらちょっと羨ましい
だって、一人前に立派な仕事をしている彼女達は
それだけアイデンティティを持っているんだもん

仕事はするだけ自分に帰ってきますが、
家事や育児はなかなか努力しても、目に見えませんし、
常に誰かの為に・・・とか、誰かに合わせて・・とかで
自分が消えてしまいます。
だからといって、私のようにパートにでかけても、
なかなか、「社会人のカン」みたいなものは戻らず、どれも中途半端

それに比べたらとりあえず定年まではがんばれる彼女達は
カッコイイし、自分をもっているし、うらやましい・・・。

まぁ、
こういうのは、ないものねだり、隣の芝部は青い・・・ってやつなのでしょうね