2008/02/06 (Wed) 『夜のピクニック』を読んだ

旦那が図書館で借りてきて、「お前も読めよ」といわれた本、

『夜のピクニック』恩田陸を読んでみました。

これは映画にもなりましたよね。

これです。
なので、ちょっとだけ話もしってましたが、
「ただ、ず～～っと歩いているだけの話でしょ～」なんて思っていました。

でも、想像とちょっと違った。

確かに、ずっと歩いている話です。
で、想像してたとおり、歩いている間にいろんな問題定義があり、
歩き終わるまでに解決するんだけど、
想像していた問題では全然なくて・・・・。


甲田貴子と、西脇融が、主人公。交代で一人称になります。
二人は似てないけど、なんとなく、雰囲気や考えがにていて、
お互いを嫌に避けているからこそ、周囲は「二人はつきあってるのを隠している！」と噂をしている。
しかし、本当に二人はつきあってないし、ありえないし、
高校３年間しゃべったこともなければ、半径３ｍ以内に近づいたこともなし。
なぜなら・・・・二人は異母兄弟で、
貴子は、融の父親が浮気してできた愛人の子、だったのだ。

二人はそれを隠しているので誰も知らない。親友も、先生も知らない。

でも、貴子はこの「歩行祭」である賭けをしていた。
その賭けは勝つのか、負けるのか・・・・。


著者、恩田陸さんが卒業したらしい、茨城県立水戸第一高等学校に実際にある行事、「歩く会」をモデルに書かれたお話です。
茨城県立水戸第一高等学校のHPには、今年の・・・なのかな？写真も載っていました。
読了してからその写真をみると、「おぉぉ～～」ってちょっと感激しちゃった。
茨城県立水戸第一高等学校のHPはこちら
　　　　http://www.mito1-h.ed.jp/


読了すると、なんか感動します。
１日目の朝からクラスごとにずっと歩きます。ただただ、歩きます。
１時間ごとに１０分の休憩がありますが、それ以外はただ、歩きます。
夜の２時までそれが続き、（途中、ご飯の休憩もありますが）
夜の２時から２時間ほど仮眠をとって、
４時半ごろからは自由歩行　となり、走って順位を競うもの、記録を狙うもの、歩いてとりあえず完走を目指すもの・・・ぞれぞれです。

それをずっと追っているわけですから、
なんだか一緒に歩いている気分になるわけです。
心から応援してしまいます

でね、
私はこのごろサボっているますが、ウォーキングしているでしょ。
結構、これは楽しいのですよ。
ただただ歩いていると、思考力が普通と変わってきて、
どんどん、変な方向に向かっていってしまったり、
研ぎ澄まされたり、
馬鹿なことを思いついたり・・・・面白いですよ。
時々、母とウォーキングするんですが、
会話も短縮されていって、周囲の人が聞いていたら何を話しているか分らない言葉だったり・・・。
でも、そういう状態はある意味、気持ちよかったりする。
ランナーズハイ・・ってやつでしょうか？

また歩きにいきたいなぁ～～～。
もうちょっとあったかかったらいいんだけどなぁ～