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まあの日記

興味のあることをつれづれなるままに・・・・。

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週末にかなりどよ~~~んと落込んでいたとき、
なんかほそぼそ~と読んでいました。

『別れの後の静かな午後』大崎善生

大崎善生さんの作品は、
           

『パイロットフィッシュ』『アジアンタムブルー』を読み、面白かったのですが、
これは正直、イマイチだったなぁ・・・。

短編集だから入り込めないだけかもしれないけど。

「サッポロの光」は、主人公が小学生の頃住んでいた札幌でオリンピックがあった・・という思い出にひたる・・・ような話。
「球運、北へ」は、パチンコに溺れる主人公のどんどん落ちていくさまと、彼女の父親がリストラされて・・・って話がちょこっとまざった話。
「別れの後の静かな午後」は恋人と別れて、ロンドンに行ってちょっと孤独・・・って話。
「カラッポのバケツ」は、編集者と装丁デザイナーの夫婦の話。妻の父親が亡くなって、その亡くなった父親と、夫(義息子)の思い出の話
「ディスカスの記憶」は、主人公の過去の恋愛と、とある事件と、部屋の大量のディスカスが関係してくる話。
「悲しまない時計」は、7歳年下の彼女とちょっと怠慢になっている話。

・・・って、かなり簡単にあらすじを書いてしまったけど、
それぞれ、そういうお話です。

私が一番好きなのは、「ディスカスの記憶」だな。
最後に、「そうか!」と驚けたのがよかったかな。

おもったほど、どのハナシもせつなさを感じられませんでした


で、次に読んだのが

『生まれる森』島本理生
です。
これ、芥川賞の候補になっているんですね。
なんとなく、分る気がする。
文章の優劣ってことではなくて、決して、直木賞でない・・ってことが

大学生の野田ちゃん(女)は、高校3年の学年末に誰が父親か分らない子供を堕胎した。本当に父親は誰か分らない。ただ、サイトウさんの子供ではないことだけは確か。
サイトウさんは通っていた予備校の講師だった。
しばらく、二人で会ったりしていたが、野田ちゃんがサイトウさんにのめりこんできたころ、サイトウさんに別れを告げられていた。
そのあと、やけになって誰の子か分らない子を妊娠したため両親にこっぴどく叱られ、険悪な雰囲気が漂う家から離れるため、
大学生最初の夏休みを、帰省して空き家になる友人宅を借りて一人暮らしをすることに。
そこに、高校時代の同級生キクちゃん(特に仲良かったわけじゃないけど)と交流することになり、
その兄の雪生や弟の夏生とも出会う。
特に、雪生の優しさに触れている間に、すこしづつサイトウさんのことも整理がついてきて・・・・。

この、雪生さんがすごく優しいの
いろんなことを分っていて、それでつかづ離れず、ちゃんと見守ってくれる・・っていうか、
「しんどい時はちゃんと誰かに頼るんだよ」っていう台詞が、
なんとなく・・・・心に染みた。
いいな・・・って思った。
頼れる人がいる人は・・・。


サイトウさんとの恋は、本当に憧れにちょっとプラスされたようなもの。
で、雪生さんとの関係は、まだまだこれから・・・だと思うけど、
でもちゃんとした恋になるんじゃないかな?

どっちも淡くて、真ん中がグラディエーションになっている・・・っていう時間の物語です。



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プロフィール

HN:
まあ
性別:
女性
自己紹介:
平成10年9月と平成15年8月生まれの姉妹をもつ母です。
手芸とパソコンとこの頃はゲームもハマってます。
山崎まさよしさんが大好き
大道芸人のぞみクンも大好き

mixiやってます。
アメブロもこっそりやってます・・・。

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