2007/11/25 (Sun) 『カラフル』を読んだ

実はずっと読んでいた本があったのですが、
どうしても挫折しました

その本は、難しかったわけでもなく、
どちらかというと、めちゃくちゃ簡単だったので、
読めなくはないんですが、読んでいるとだんだん
「これを読む意味・・あるのかな？」って疑問が・・・。

もちろん、乱読している私には、どの本を読む意味なんてありはしないのだけど、
読んでも読んでも何にも響かない（マイナスの意味でも）ので、
とうとう「挫折」印を押してしまいました

で、次にこの本に手をだしました。

『カラフル』森絵都

結構古い小説なのかもしれませんが、
何調べか良く分らないBOOKランキングの10位以内に長く入っていました。
たぶん、文庫本がでたからだと思うんだけど。
で、ずっと気になっていて図書館で探したけど見つからない。
もっとしらべてみたら、
「ヤングコーナー」に並んでいました。
それは盲点だったなぁ～
文字も大きく、少なめで、
一気に読むと結構短時間で読み終われるかも。


お話は
死んだはずの僕の魂は、「抽選」に当たり、
プラプラという天使によって修行をすることになった。
僕は大罪を犯して死んだため、このままだと魂は輪廻にまわされずパチンと消えてしまうらしい。
この修行をのりきったら、輪廻に戻って生き返ることが出来るという。
修行とは、
大量の睡眠薬で自殺しようとした中学3年生の男の子、小林真（現在病院にて危篤。もうすぐ死ぬ予定）の体に入って、
もう一度生き直し、そのなかで自分がどんな「大罪」をおかしたのかを思い出す・・・というもの。
タイムリミットは最大で1年。
思い出した時点で、小林真は死に、ぼくは輪廻の輪にもどることができる。

ぼくはイヤイヤながらプラプラのいうように小林真の体に入っていった。
周囲は危篤状態から生き返った喜んでいる。
しかし、真は自殺したくらいだから、とりまく環境は複雑だ。
母は習い事マニアでフラメンコの講師と不倫。
父は万年平社員だったのに、会社の社長＆上司が悪徳商法で逮捕されたため繰上げ昇進したことを、せこく大喜びしている。
兄は勉強が出来るので、チビでバカで根暗な真に嫌味ばかり言う。
学校で真は根暗ないじめられっこだった。
しかし、学校に行き始めると中身は「ぼく」なので、今までと違う根暗な真ではない。
クラスメイトも戸惑うが、だんだん慣れてきて、明るくなった真に親しくなってきた。
しかし唱子だけは「真くんじゃない」とかんずかれているようす。
もう一人、真の自殺の原因となった真の憧れのひろかに「ぼく」もドキドキする。
ほんわかキャラのひろかは、プラプラの情報によると中年男性とホテルから出てくるのを真が目撃したらしい。
そしてぼくの修行がはじまる・・・・

というかんじ。
正直、オチは冒頭でよめましたが、
青春小説って感じで面白かったです。
映画にしたらいいのに・・・・って思ったら、

すでに、映画化済みでした。さすが。

それも、主人公は田中聖君です。KAT-TUNの！！
当時はまだジャニーズJR.だったから、すごい抜擢・・・なのかも。
プレビューで「14歳の田中君が可愛い」とか
「田中君めあてで見たら、内容がすごくてよかった」とか書いてあるので
私もみてみたいのですが、
残念ながらTSUTAYAにはレンタル在庫がないらしい
残念だ・・・