2007/11/11 (Sun) 『浮世でランチ』を読んだ

山崎ナオコーラさん小説、２冊目です。


『浮世でランチ』山崎ナオコーラ

前に読んだ

『人のセックスを笑うな』よりも、私としてはよかったなぁ～。
映画化するのもこっちのほうがよさ気なのに・・・なんでだろ？

お話は、主人公私【丸山（女）】の２５歳と中学２年の頃が交互にでてくるお話。
私はいつも一人で階段を降りて公園まででて、一人でお昼ご飯を食べていた。そして会社を辞めようと思っていた。
時々一緒に仕事をするミカミさん（男）に「やめる前に一緒にお昼ご飯を食べましょう」と誘われる。
そして私は仕事を辞めて、次の仕事が見つかるまでタイやマレーシアやミヤンマーへと旅行へ行く。
ミカミさんとは旅先でハガキを出したり、メールを出したりをしていく。

一方、中学の話は、１年の頃から不登校になった幼馴染の犬井（男）を誘いに行く２年の始業式から始まる。
そして風変わりな犬井の部屋で、犬井の好きな新田（女）、私の好きなトクソウ（女）、鈴木（男）もあつまり、週に１度『宗教ごっこ』をするようになる・・・・

というお話。
『宗教ごっこ』をするといっても、オカルトチックではないです。
ほんとうに遊び・・・の、ハズ。
なんか、思春期の不安定な気持ちが生み出した遊び・・みたいなモンですね。
だから甘酸っぱいような・・・なんかそういう青春・・って感じです。

だから本全体が、いい感じになっています。
２５歳の現実と、
中学生の甘酸っぱい思い出とが
ミックスされた感じです

読みやすいし、今回のも面白かったので、
また山崎ナオコーラさんの小説を読みたいな・・って思いました。
が、残念ながらまだ２冊しかでてないようです。
（エッセイは最近１冊でた様子）
出るとしても・・・ちょっと借りやすい（買いやすい？）題名にしてほしいものです・・・・