2007/11/08 (Thu) 『思いわずらうことなく愉しく生きよ』を読んだ

実はこの本、数日前に読み終わっていました。
が、
まさやんライブの余韻でレビュー書く余裕が全然なかったのぉ～～～
ちょっと余韻が抜けたので書いちゃいます。


『思いわずらうことなく愉しく生きよ』江国香織

恋愛を信じてない三女の育子、
恋人と仕事が充実ている次女の治子
結婚している長女の麻子。
そして、長年つれそったすえ、父の浮気で離婚した両親。
その誰もが幸せそうで、幸せではなさそうな・・・・そんな家族です。

育子は友達の彼氏と寝ちゃったりもするんだけど、それって、恋愛感情からではなくて、そこに体があるから・・・って感じ。
治子は熊ちゃんという、とっても愛してくれて、とっても甘えられる彼と長年同棲中。熊ちゃんは結婚しようといってくれるけど、
「今がいいのに、何も変える必要はない」とそれを拒否。
・・・・など、姉妹の二人もイロイロ問題をかかえていますが、
一番の問題なのは、一番幸せそうな長女の麻子です。

幸せそうな麻子は、実は旦那にDVを受けている。
家を磨いて、旦那の機嫌をそこねないようにピリピリして、旦那が暴れ始めると、じっと我慢する（抵抗すると暴力が激しくなるため）
そして、泣きながら眠る旦那をなだめる。
（泣かない日も、旦那が寝入るまで一緒にいてあげないといけない）

傍からみていたら、すごい地獄の日々だと思うんだけど、
どうも麻子的には不幸にみえないんだよね。
最初は「なんでDV受けてるのに、それを受け入れられるの？！」と思っていたけど、
だんだんわかる気がしてきたんですよね。
それって・・・思い出した。
私もソレらしきことがあった・・・ような・・・・
私の場合、暴力でいう事を聞かす・・とかではなかったからDVとか思わなかったけど（そういう言葉もなかったし）
愛情表現の裏返し・・・みたいな感じだったからなんとなく「しょうがないかな」とか「コレが分るのは私しかいないし・・」とか
そういう風に思っていたなぁ～～～。
まぁ、ぼこぼこに・・・とかではなかったしね。

でもきっとあのときのことを他の人に話したら
「そんなひどい男！！」と言われただろうし・・・・・
ここに出てくるDVをうけてる女性、２人とも同じようなことを考えていることを思うと、
やっぱ、私もDVを受けやすい性質なんだろうなぁ・・・って気がつきました。
Ｍ・・だしね（笑

あぁ・・・暴力的な旦那でなくてよかった～