2007/10/31 (Wed) 『ふれていたい』を読んだ

昨日は図書館が休館日だったので、
大急ぎでもう１冊読み終えてしまいました。
（そしたらついでに１冊多く借りられるでしょ）


『ふれていたい』小手鞠るい

小手鞠さんの作品は少し前に読んだ『好き、だからこそ』がすごくよかったので
こちらも借りてみたんですが、

すごく、よかったです！！

１５歳の頃、フィギアスケートのペアーを組んでいた、ナガルに恋をしていたカナ。
その恋はナガルが京都の大学に入ることで、ペア解消になるとともに、終わってしまう。

そして１９歳。カナはフィギアスケートをやめ、普通の女子大生としての生活をしていた。
初めての彼氏もできた。宗治は関西弁のとても優しいおおらかな男性。
二人は不器用だけど仲良く、お互いを思いやっているいい感じのカップル。
でも、大事にされすぎて、キスしかしない宗治に対して少し寂しく感じる。
そして、時々思い出す、ナガルへの恋心・・・。

せつないですぅ～～～。
前の『好き、だからこそ』もかなりせつなかったけど、
こっちはもっと若い恋愛のせつなさがありますぅ～～～。
なんって言うか・・・現実の恋と、過去の淡いいい思い出しか残ってない恋・・・・。
過去があるから、今を生きているわけで、当たり前なんだけど、
どうしても忘れられない過去があって・・・。


純粋な「好き」って気持ちがビシビシ伝わってくる作品でした。