2007/10/25 (Thu) 『愛がなんだ』を読んだ

昨日読み終わった『スイッチ』の後遺症がありましたが、
でも、最後はノッて読み終わったので
その勢いで次の１冊を手にとりました。


『愛がなんだ』角田光代

最初ちょっと後悔
なぜならこの主人公も、仕事を辞めて堕落していく・・・っぽい女だからです。
『スイッチ』の主人公とダブってしまう

でも、読んでいくうちに、そうでないことが分ります。
『スイッチ』の主人公は堕落していく自分を、自分で嫌になって、もっと堕落していく・・・系ですが、
この『愛がなんだ』の主人公はもっと、前向き・・・っていったらおかしいんだけど・・・

このお話はテルちゃんって女の子が、マモちゃんって男の子を好きになり、
、マモちゃん以外、見えなくなって・・・
その結果、仕事もおそろかになり、仕事をやめ、
ひがな、マモちゃんからの連絡を待ち、
待てないときは、こっそり会社やアパートまで行く（けど、自ら接触しない）・・・という、
プチ（？）ストーカーなお話。

一方、マモちゃんはひどい男で、
風邪を引いたらテルちゃんを呼びつけ、さっさとおいかえしたり、
ちょっと寂しいときは、毎日電話かけてきて、時々Hまでする。
でも、ちょっと恋人らしいことをしたり、
テルちゃんが重いことをしたら・・・すぐに、ひいてしまい、
何ヶ月も電話しないし、電話も取らない。
あげく、お気に入りの女の子をテルちゃんに紹介したりもする。

なぁんて、ひどい、男なんでしょう～～～
こんなひどい男になんでそんなに執着できるんでしょう～～～。

でも、なんだかテルちゃんは可愛いのです
恋する乙女には、社会性も生活力も関係ないのです～～～。

なので、テルちゃんは好きだなぁ～～～
あんな風には生きれないけど、
ちょっとあこがれるところもあるのかもしれないなぁ・・・