mixiの『読書好き主婦』のコミュでオススメされていた、

『好き、だからこそ』小手鞠るい
を読みました。
すごぉ～～～い、面白かったです
短編ではないのですが、編によって主人公が変わるので、
短編のような長編です。

一話目は、風子とゴンちゃんの恋、そして結婚、離婚に至るまで。
でも、その理由は風子がゴンちゃんを「好きだからこそ」なのです

二話目はゴンちゃんの再婚相手が主人公。
ゴンちゃんと出会うまで、そして、ゴンちゃんと出会ってからが書かれてます。
そして、ゴンちゃんはどうやら女の人からの電話で出て行ってしまいました。
でも、当然のように、「彼は帰ってくる」のを待っています。

三話目は、ゴンちゃんと風子が再会します。二話目での電話は風子でした。
風子の恩人のお見舞いに、ゴンちゃんのすむ京都に帰ってきて、
ちょっと声を聴こうとおもったら、ゴンちゃんがやってきてくれて・・・。

四話目は、風子の再婚相手（三話目では彼氏でした）の奥さんの手紙です。
再婚相手の奥さんは、自殺したのですが、その理由が書かれています。
みんな、大好きな仕事をやめて夫について渡米したことが苦痛だったのでは？・・・と予想していますが、
実は全然違う理由だったんです。
でもその手紙は、宛名も差出人もない封筒に入れ、ポストに投函されます。
この手紙は誰かに読まれることもなく、処分されてしまったのかなぁ・・・

五話目は、風子と再婚相手がアメリカで悠々自適な生活をしているところに、偶然ある人がやってきます。
そして、ある人は・・・・・

なんか、大体のあらすじを書いてしまいましたが、
こんなあらすじではこの本のよさは全然でてきてませんっ！
だからこそ、あらすじも書けちゃいました。

何よりも、風子はゴンちゃんの事を好きだったんだなぁ・・・って
この小説の外にまでにじみ出てきそうな感じです。

でもって、不覚にも最後の1ページで号泣してしまいました。
『好きだから許せなかった』
『命を賭してでも、守りたいことがあるとすれば、それはこの愛をおいてほかにはないのだと（後略）』
『好きで好きでたまらないのに戻って行けなくて、（中略）思い出だけを過去だけを、見つめ続けていた日々もあった。』
・・・・・など、もう、私のツボにはまる言葉が乱列です

今、読み終わったところなので、まだ余韻にゆれています～。

ほんと、これはオススメの1冊です！