2007/06/30 (Sat) 『流星ワゴン』と『星々の舟』

この間からちょこっと読んでいた

『流星ワゴン』を読み終えました！
重松清さんの小説は久しぶりです～。
ファンタジー（？）なので、ちょっとびっくり。

家族崩壊し、リストラにあった３８歳の男が主人公です。
「もう死んでもいい」と思って、駅前にいると、
ワインカラーのオデッセイがとまり、導かれるように乗ります。
そこには、橋本さんという父と息子（小学２年）が乗っていて、
不思議な世界へと連れて行ってくれます。

その世界は、今から１年くらい過去。まだ家族も崩壊してないし、リストラにもあっていません。
そして、大嫌いな父親（現在は危篤）が自分と同じ３８歳の『チュウさん』として現れます。
過去の世界に行ったけど、そこで何をどうがんばっても、現在は変えられないんですが、
自分（主人公）の気持ちと、同じ年の父親との壁がなくなるのか・・・ってことがテーマです。
あと、橋本さん親子（５年前に事故で亡くなった、幽霊です）の二人のことも・・・。

このごろ、本の世界に入り込むのがなかなか難しいのですが、
入り込むと、抜け出すのが難しいです。
今日もなかなか抜け出せなくて、ぼ～っとしてしまいました。

なので、すぐに次の本を読み始めてしまった。
まだ読破してませんが・・・。

『星々の舟』を読み始めました。

村田由佳さんの長編小説ですが、なんとなく、ほかの作品とは違う感じがします。
ほかの村田由佳さんのはもっとすぐに入り込めるんですが、これはなかなかでした。
そのぶん、入り込むと抜け出せない～～～。

で、この話に出てくるお父さんが、
『流星ワゴン』に出てくるお父さん（チュウさん）とよく似ているので、
入り込めると、ずっとおなじ本を読んでいるような気分です。
こちらの感想は読破したら書きますが、
結構重いです。