2010/11/17 (Wed) 「告白」

今日、２冊読み終わったわけでなく、
「神様のカルテ」は昨日かおとといに読み終わったんですよ。
これはやっぱり面白くて、
無理矢理時間つくって、必死で読みました。


『告白』湊かなえ

松たか子さん主演で映画化されたベストセラーですよね。
映画もめっちゃ面白かったけど、
原作もめっちゃ面白いです。

ってか、
映画ってかなり忠実だったのでは？


これもいわゆる、少年犯罪もの。


ある中学で、幼児がプールに転落して死亡した。
母親はその中学の教師でシングルマザー。
その教師は今年度で辞職。最後の終業式に、子どもたちにある告白をする。


「愛美は事故死じゃない。このなかに愛美をころした犯人がいます」

先生は犯人A,犯人Bと表現しつつ、それが誰かはっきり分かるように伝え、
その二人が飲んだ牛乳にHIV感染した血液を混入したと告白し、学校を去って行った。


新学期、少年Bと言われた直樹は学校にこなかったが、
少年Aの修哉は普通に学校にきた。
クラスの中は異様な空気が流れるなら、
何もしらない、新任の熱血教師が赴任され
物語はどんどん深みにハマってゆく。



愛美の事件、その後のいろんな人間のいろんなことが
それぞれの一人称で、告白していくように語られます。
立場が違うと、見方も違う。
そして、
本当の気持ちは本人しか分からない。

そもそもはやっぱり修哉が招いたことなのだけど、
修哉がそういうことをするに至った経緯を考えると
それはそれでめちゃめちゃ切ない・・・。

そうなると、もう、誰が悪いのか分からない


読み終わった後旦那に話すと

「救いようのない話やろ」と一言。

確かに・・・そうかもしれないなぁ・・・

今でも図書館で予約者がいっぱいなので、
明日、さっさと返却してきま～す