2010/11/17 (Wed) 「神様のカルテ」

ここんとこ忙しくて本を読むペースが減ってましたが、
実は読み終わってました。


『神様のカルテ』夏川草介

来年、嵐の桜井翔くんと宮崎あおいちゃんで映画化されるそうです。
なので、その前に原作よんじゃおう～って。

ちなみに、み☆が読んだあとです。
つまり、小学６年生が読める程度の本です。（児童書じゃないけどね）

信州の過疎化された町の医者をやっている、栗原一止。
夏目漱石を敬愛し、
彼の使う言葉が、文語なため、みんなから変人あつかいされているが、
腕だけは確かだ。

彼には結婚して１年の愛妻、ハルがいるが、
写真家をしているハルも、多忙を極める一止も、ほぼ家にいることがない。
その家は、変った人間ばかりがあつまるアパート。
売れっ子画家・・に、なる予定の男爵。
何年も大学院にいる・・・らしい、学士。
一止もここでは、ドクトルと呼ばれている。

あるとき、一止のところに、大学病院から医局への誘いがきた。
大学病院に行き、最新の治療を学び、その組織に組み込まれていくのか、
理不尽なほどの労働時間と理不尽な患者に対応することに忙殺される今の毎日をとるか・・
決断をせまられる。

しかし、迷っている暇はない。
目の前には過疎化を疑うほどの病人が待っているのだ・・・


ってお話。
一止の一人称で物語が進むので、ほとんど文語でかかれてます。
でも、６年生が読める程度のもの。
それが逆に心地よいリズムだなぁ・・って思いました。

どうやらこの物語には



『神様のカルテ2』がでているらしい。

図書館にあるかなぁ？探してみよう。


ちなみに、ブログにUPしてませんでしたが


『天使のナイフ』薬丸岳も読みました。

これはファイターさんがブログで書いていたので、
読んでみよう～っておもって。

すごく、深い、痛いお話でした。

ってのは少年犯罪と、少年法の是非について、
被害者や加害者の立場になって考えさせられるお話だったのね。


愛妻を３人の少年に殺されたが、その３人がその後、どうなったのかさっぱり知らされない。
あるとき、その３人のうち一人が近くで殺された。
疑いの目が自分にそそがれる。
そして、過去の事件の真相を探し始める・・・。


少年犯罪がおこると、保護される少年たちに批判の報道がされたりするけど、
私はそれもありなし別として、深く考えてしまう。
間違った子どもに、正しい道をあるかせてあげたい・・でも、
とりかえしのつかないことをした人間を、許したくない。

今、裁判員裁判で初の死刑判決がでたり、
小学６年生の女の子が自殺したり・・
いろんな事件があるけど・・・

のぞみクンのブログじゃないけど(笑
判決よりも何よりも、
どうすればそんな事件がない世の中になるんだろう・・・って思う。

いじめた子も
生きたまま首を切り落とした犯人も
どうしてそんなことをしてしまったんだろう・・
どうしてそうなるまえに、違う方法をとれなかったんだろう・・・。


ついでに、
中国もロシアも、広い領土があるのに、
なんでちっこい日本から、ちょこっとした島をとりあげようとするんだろう・・
（海底資源がいっぱいあるからってのは知ってます）


みんなちょこっとづつ、相手のことを考えたり
許してあげたり、
我慢してあげたり、
にっこり笑ってあげたら
それで上手くいくと思うんだけど・・・だめかなぁ？？