2010/09/16 (Thu) 「戸村飯店青春100連発」

この間まで怒涛のような読書量だったのが、
ちょっと休憩したら
がくん・・とペースが落ちた。

ま、
こんなもんかな？


ぼちぼち読んでたのは

『戸村飯店青春100連発』瀬尾まいこ


うん
なんっていうか・・・


大阪の下町の、なまぬる～～～い青春群像・・とでもいいましょうか。

でも、「なまぬる～い」っていうのは、
リアルって言い方もあると思う。
こういう兄弟、いるよね、絶対！！

戸村飯店の息子たち、ヘイスケとコウスケ。
兄のヘイスケは高校を卒業して、小説家になる専門学校にいくため東京へ行く。
でもそれは、ただこの、コテコテの大阪の町から出たい、このコテコテの家からでたい・・
そのための口実だった。

弟のコウスケは、モテモテで頭のいい兄貴が東京に行ってしまって
一抹の寂しさを感じつつ、
自分が戸村飯店を継ぐのだ・・という運命（？）を感じてた。勝手に（笑


コウスケとヘイスケの一人称が、章ごとにかわるので、
どちらにも気持ちが加担されます。

兄の心、弟知らず。
弟の心、兄知らず・・

そんな感じですね。

でも、とりたてて、どばぁ～～～とか、どかあぁぁぁんとか
ずばばばば・・とか、わ～～んわんとか、
そういうのがない、
ほんと～～に、ぬる～いお話なので、

すぐに「あれ？これ読んだっけ？」って思っちゃう気がする。



でもね、ラスト・・・泣きました。
なんとなく、悲しくて、せつなくて。


そこまでが淡々としているので、
よけいにじわ～っときましたね。



瀬尾まいこさんの小説は読みやすいので、
あんまり頭が雨後ない時でもサクサク読めますね。

今はあんまり頭、うごかな～い。