2010/06/12 (Sat) やっとこさ『ゴールデンスランバー』読了

映画を見たのはいつのことだろう・・・
もう、何カ月も前ですね。
それから何回も挑戦して、途中で挫折。

3回ほどは最初のお蕎麦屋さんから出られない・・・
いつになったら首相は出てくるの？
つうか、主人公はどこにいるの？！


状態でした

あ、でもね、でも、
面白くないとか、難しいとかじゃなくて、
読み始めるとなぜかどこからかヨコヤリがはいってくるんです。

「この本、おもしろいよ」と渡されたり、
忙しくなったり、
mixiのアプリにハマったり、
読書する余裕がなかったり・・・


『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎

仙台市内を凱旋パレード中の首相が爆破された。
巨大な組織に、犯人に仕立てられた元宅配ドライバーの青柳は、完全封鎖された仙台を逃げ切れるのか？

ってお話。

映画ではなかなか分からなかった
「ゴールデンスランバー」という題名の意味が原作ではより濃く表現されてます。

映画でもたびたび流れる、ビートルズの「ゴールデンスランバー」という曲からとられたもので、
青柳をハメたのも、大学の友人森田（嫁が借金をしたため、その借金を帳消しにしてもらうためにある組織に買われた。青柳を騙す事に心苦しくなり、苦し、自分は爆死する）で、
青柳が最初に助けをもとめた、大学の後輩カズ（警察に「青柳から連絡がったら報告しろ」といわれていた。逃がそうとするが、警察に暴力をふるわれ入院）
青柳とは一度も会わないが、陰で逃がすためのいろんな事をした、樋口晴子は、大学時代の恋人。

逃げる過程で、この大学時代の友人たちとの思いでがいろいろでてきて、
そのたび、その思い出に助けられます。

そして
「あの時代にはもう戻れない」
という意味のこの歌がでてきます。
あの時代はもう帰れない故郷に似ている・・・。




あと・・・
映画を見た人たちが言ってた「なぜ青柳を犯人に仕立てたのか？！」という問いですが、
前にも書いたように、

もともとは違う人がその犯人に仕立てられる予定だったのですが、
その人が直前に心臓麻痺で死んでしまったため、
第二候補の青柳になってしまった・・ってことらしい。

で、青柳は数ヶ月前に宅配中に襲われているアイドルを救ったことがあり、
一時期、ヒーローのように取り上げられたことがあったので、
「民衆は、一度持ち上げられたことのある人間が、最低なことをすることに喰いつく」という心理を利用したんです。
国民の心理とマスコミをうまく利用して、どんどん青柳が犯人ってことで追い詰めて行きます。


こういうのにハメられたら怖いですね～
もう、手を挙げて降参するしかない・・・。
でもって、そのまま背中にズド～～～ン・・・って撃たれてオワリ。

あぁ・・こわい、こわい



このお話にでてくる登場人物にハズせない一人が
三浦という通り魔。通称キルオです。
映画では濱田岳さんが演じていて
もうそれがぴったりハマるんですよ～。
だから読んでいても、頭の中、濱田岳さんです。かわいいです


伊坂幸太郎さんの本っていっぱい映画化されてますが、
濱田岳さんって何時も出てますもんね。
どうやらこの伊坂幸太郎さんはキルオという登場人物を濱田岳さんイメージで書いていたらしいので
ぴったりってのは、納得ですね。


ようやくこの1冊を読み終えたので、
次に着手できそうです！
なんかほっとした～～