2009/12/22 (Tue) 『ウエハースの椅子』と『犬の方が嫉妬深い』ついでに『グッドバイ』を読んだ

ま☆の入院中、いっぱい本を読もうと思っていたけど、
同室の方とおしゃべりに花が咲いたり、
意外と急がしかったり、
寝むかったり、
めちゃめちゃ早く家にかえっちゃったりして、

全然よめなかったぁ～。


で、なんとか２冊読み終わりました。

まずは


『ウエハースの椅子』江国香織



最後の解説にも書いてあるけど、
小説って感じではない。
なんとなく、淡々としています。

でも江国ワールドにどっぷり浸れる～～～。
江国ワールドが好きな人にはたまらない作品ですね。
私は・・・好き

主人公の女性は私とほぼ同じ年で、独身、画家。
恋人がいるけど、恋人には家庭もある。

でも・・・・それが、何か？

って感じなのね。

妹も出てきて、妹に彼氏ができるんだけど
彼氏には長年付き合っている彼女がいることが判明。

怒る妹。
でも、「だから、何？好きなんでしょ？」と、飄々としている。

それがね・・・
うん、なんとなく、背徳なのかもしれないけど、
気持ちいい潔さだな・・って思う。


好きになっちゃった人に、妻や恋人がいるけど、
でも好きなんだったら、好きでいいんじゃない？

まぁ、でもね、主人公はいつも不安定な心情なの。
紅茶の横にある、使われない角砂糖のような存在・・・だと、自分を感じている。

それってなんかさ・・・さみしいよね


この本は面白かったです。



で、次に読んだのが


『犬の方が嫉妬深い』内田春菊


今気がついたけど、このお話も

結婚している人の、恋愛もん・・
ただし、主人公が結婚していて、子どもも２人いる。
おまけに、旦那以外の子どもを妊娠して
その相手と逃げている。

で、
１冊まるまる、
旦那への悪口

たぶん、小説っていうよりも、ドキュメンタリーなんだろうな・・・
っておもう。
主人公は物書きだし、バンドもしているし、
子どもの名前がちょっと変わってて、
その変わり方もよく似ている


で、
ドキュメンタリーだと思うと・・・・よけいに

不快

な感じがした


最初
「こんな旦那と結婚して、気の毒に・・・」っておもいつつ読んだけど、
だんだん
「そんな男を選んだあなたが悪いし、そんな事させるあなたも、悪い。
なのにこういう風に一方的な立場だけで悪口かくのって、どうよ？！」
って思ってきた。



内田春菊さんが好きな人には、これがいいんだろうけどね～。




それから、

マイミクくまさんに教えてもらって、
青空文庫ってので
「グッドバイ」太宰治
も読みました。

未完の作品とのことですが・・・
かなり未完だぁ・・・・・

佳境に入ってからの未完かとおもいきや、
起承転結でいうと、「起」で終わっている感じです。

作者の言葉ってので
いろんな「別れ」を書きたかったらしいですが・・・。
だったら、書いてから死んでほしかった・・・。
（自殺だもん、その辺、考慮してほしかったってのは、罰があたる？）
もうちょっと読みたかったなぁ・・・


「グッドバイ」は面白いお話なようです。
１０人ほどの愛人と、次々別れを切り出すはなし。
そのために、めっちゃ美人だけど声が悪くて行儀も悪い女に
妻の役目をしてもらって（実際の妻は田舎にいる）一緒にまわるお話。
原作は１人としか別れてないで終わってます。

その一人目と別れた時、耳元で「グッドバイ」って言うんだけど、
この場面を

まさやんで想像してみると・・・


う～～～～ん、絵になるねぇ～。
出来たらまさやん口元だけうつして相手の耳だけ映って・・・。

うわぁぁぁぁ
来春のドラマが楽しみだぁ～～～

・・・っていうか、あの続きは誰が考えるんだろう？？

ちなみに、
青空文庫は
http://www.aozora.gr.jp/
こちら
著作権消失した話を無料で読めます（たぶん）

山崎まさよし主演の来春放送予定ドラマ
「BUNGO」の「グッドバイ」公式HPは
http://www.bungo.jp/goodbye/index.html
こちらです