2009/04/26 (Sun) 『少女には向かない職業』を読んだ

この頃、本を借りる暇がなくて、
図書館に行けてなかったので、家に読む本のストックがありませんでした。

ぼちぼちと、まさやんの本などを読んでいましたが、
昨日、旦那が図書館で借りてきた本のなかに、
私も読んでみたいものがあったので
先に拝借させていただきました


『少女には向かない職業』桜庭一樹

桜庭さんの作品は

『私の男』以来、２つめです。
『私の男』はどろんどろんしていて、おも～い小説でしたが、
こちらは同じ若い女のお子主人公なのに、軽い感じで読めました


山口県下関近くの小さい島が舞台です。
この島に住む、女子中学生の葵は学校でひょうきんな明るい女の子。
友達も何人もいて、学校の帰りにはわいわい一緒に帰ったり、
島にできたマクドナルドでふざけあったりしている。
が、実は彼女は家に帰ると無口になる。
ママは、ある生き物を飼っているからだ。
その生き物は、大きなイビキで奥の部屋で寝ている。
四六時中アルコールの匂いを振りまいている。
心臓を患っているので、時々発作を起こす。
その生き物は、葵の、『義父』。「血はつながってない、ここ重要！」

海の男として働いているときは優しく、頼りがいのある父親だった。
怪我をして、働かなくなったとたん、凶暴な生き物になってしまったのだ。
ママは変わりに働いて、毎日くたびれて、愚痴ばかりこぼしている。

そんな毎日のなかで、葵が楽しみな時間は、ゲームをしているときだった。
それは一人でやるDSだったり、
同級生の田中颯太とゲーセンでタッグを組んで、オンラインゲームで戦うことだった。

夏休み、そのオンラインゲーム大会の前日、義父にゲームに必要なカード（この中に今まで育ててきたキャラのデータが入ってる）を壊されてしまった

そんな葵に、教室ではカゲの薄い、おかっぱめがねの図書委員、静香があらわれる。
教室の地味な雰囲気とは違い、
ゴスロリな格好の静香は、少し異様な雰囲気をかもし出している。

そして静香は葵に、義父の殺害方法を提案する・・・・。

それが紆余曲折あって、成功を迎えると、
今度は静香が言う。
「私も殺したい人がいるの・・・・」


内容は結構暗いのですが、
この女子中学生の目線で話が進んでいるので、
そう重くもなく、難しくなく読めます。
それに、思春期の「うわぁ～どうしよぉ～～～」的オロオロも楽しめます


活字＆小説中毒の禁断症状がはじまりつつあったとことだったので、
もう2日かからずに読んじゃいました！
次、読みたい・・・・
でも、私が休みのときは、図書館も休みなんだよぉ～～～っ！

休みの取り方、失敗したなぁ・・・・